群体知能

一個体のささやかな主張

仕事を半年で辞めたぼくから、内定をもらったあなたへ。

 仕事を退職した。大卒1年目、入社して約半年の決断だった。

 昔は、新社会人のほとんどは入社3年以内に退職すると聞いた時、なんでやねんと思っていた。せっかく入ったのにもったいなくね?と。

 そんな自分がその当事者となってしまった。人生何が起きるかわからないものである。そんなわけで、来年新社会人となる人に、新入社員が気を付けるべき3つのことをまとめた。参考になれば幸いである。

限度を超えた仕事量はこなさない

 新入社員に対して、会社の人間は期待を寄せる。あなたを教育する上司は、それなりの期待をもってあなたを迎えるはずだ。

 仕事のイロハを、張り切ってあなたに教えてくれるだろう。あなたが仕事に対する熱意を見せれば、教育にもさらに熱が入るかもしれない。

 ここで重要なのは、自分がこなすことのできる仕事の量を、しっかりアピールすることである。

 仕事には終わりがない。やってもやっても、やるべきことは存在する。だから、ある程度作業量に目処を立てなければ、無限に仕事をしなくてはいけなくなってしまう。

 上司は当然、あなたの仕事ぶりをみて、あなたに振り分ける仕事の量を決める。ここであなたが、下手に無理をしてしまうと、「こいつはこの量はこなせるんだな」と思われ、他人からみたあなたの仕事のキャパがどんどん膨らんでいってしまう。

 この状態が続くと、許容量を超えた仕事を任され続け、作業を処理しきれなくなり、ミスが発生する。ミスを叱責され、気分が落ち込み、仕事のクオリティが落ちる。そしてまたミスが生まれ…と、負の連鎖が始まってしまうのだ。

 だから、仕事は無理を続けてはいけない。あなたの能力にあった量を、あなたのペースでこなすことが重要なのだ。

楽をする

 仕事をしてお金をもらっているのだから、手を抜いて適当な仕事をしろとは言わない。

 しかし、あなたは仕事が終われば、家に帰りご飯を作り、部屋の掃除をしてだらだらとテレビを見る必要がある。あなたはあなたの生活を守らなければいけない。仕事から帰って来た時点でヘロヘロの状態だと、それは不可能だ。体力を温存する必要がある。

 効率の良いやり方が最適解とは限らない。僕は郊外のショッピングモールで勤務していたのだが、常々「従業員はお客の3倍のスピードで移動しろ」と言われていた。

 確かにそうすれば、移動に費やす時間を3分の1に圧縮できる。だが、3倍のスピードで動けば、当たり前だがその分疲れるのだ。

 会社は当然、彼らの業務がより効率よく、円滑に進むよう、あなたにさまざまな要求をするだろう。しかし、彼らはあなたの充実した日々の生活まで保障する気はないのだ。あなたの平穏な暮らしを守れるのは、あなただけである

敵は作らない

 会社の上司、同僚、その他の従業員は、ともに仕事をする仲間だ。仲良くする必要は無いと思うが、敵に回してしまうと、厄介なことになる。

 社会に出てみてわかることはたくさんある。僕は、大人というものが、ここまでろくでもないものだとは思ってもいなかった。

 もちろん、みんながみんな酷かったとは言わないが、人とのコミュニケーションの取り方がまるで中学生のような大人が少なくなかった。現場を取り仕切るマネージャークラスの人間ですらその体たらくだった。

 そういった人々と付き合っていかなけらばならないのは、正直仕事内容どうこう以上にしんどかった。が、適当にあしらっていると、当然いい目では見られない。パワハラモラハラなんて、当たり前に存在する。

 とにかく、新入社員のうちは、反撃しようにも立場が弱すぎる。下手に敵を作らない方が賢い立ち回りだろう。

まとめ

 これらの話は、その人の人間性とか性格にも大きく左右されることなので、まるまる参考にしてほしいとはいいづらい。新卒社会人が、半年で仕事を辞めた今、ふりかえって思ったことを誇張無しに書いたので、教訓めいた話として流してもらえればよいかなと思う。

 来年から社会人の方は、自分のペースで頑張ってください!無理はしちゃだめだよ!