群体知能

一個体のささやかな主張

服を買いに行くための服がないぼく#3

さっそくライトオンに入店したぼく。

大量のファッションアイテムが目に入り、おしゃれアレルギーを発症させつつ、服を選ぶ。

ファッション初心者にありがちだと思うのが、無駄に背伸びをして個性的なデザインの服に手を伸ばしてしまう現象。ぼくもその例にもれず、うでの丈が半端なシャツを購入した。そういったアイテムは、いろんな服を着こなしてから挑戦するべきだと今になって思う。

championとかGAPとか、王道かつ無難な商品には目もくれず、自分の色を出したがる童貞は着々と、癖の強い服をカゴに入れた。

この時買ったほとんどの服に、次の年には全く袖を通さなかった。いい勉強になったと考えるしかない。

唯一の収穫物は、薄手で涼しいライトブルーのジーンズ。ロールアップで履いたりして着こなしはいまいちだったが、大学3年の夏まで現役を張った。

 

さて、初の洋服1人ショッピングを済ませ、意気揚々と帰宅したぼくは、うきうきしながら鏡の前で服を合わせてみた。

が。

なーんか思ってたんとちがう・・・。

店頭で、ぼくはまったく試着をしなかった。実際に着てみると、頭の中で思い描くコーディネートは、案外パッとしないことも多い。ましてや、ろくに服にさわってこなかったヤツがつくるイメージなんて、隙だらけに決まってるのだ。

はじめての買い物は、苦ーい経験となった。。。