群体知能

一個体のささやかな主張

服を買いに行くための服がないぼく#2

梅雨が明け、昼間に汗をかくようになってきた7月。

夏服を買おうと思い立ったはいいが、ファッション童貞の前に新たな問題が立ちはだかる。

服ってどこで買えばいいんだ...

地元では、イオンの中にある男の子向け服売り場しか行ったことがなかったから、服屋の知識も探す方法のあてもない。

住み始めて半年も経っていない街のことなんて全くわからないので、とりあえず「○○市 服屋」でググってみる。

しかし、検索結果に登ってくるのはなんかオシャレな外観のところばかりで、自慢の土色チノパンで突入するのはだいぶ憚られる。服を買いに行く服すらないぼくにとって、そもそも服を買いに行くこと自体のハードルが高いのだった。

周辺マップには入店ハードルが比較的低そうなもユニクロしまむらなんかも表示されていたが、眼中になかった。ユニクロとか、なんかダサくね?という、童貞特有の謎に満ちた高望み傾向のせいである。

最終的に、郊外のデパートに併設されていたライトオンへ行くことにした。ぼくは変にでかいロンTにぴたぴた黒スキニーをあわせて、自転車を走らせた。